大人気シリーズ第7弾! 善治郎とフレア姫が急接近! 女王アウラはどうなる……! ?

結婚式に出席するため、ガジール辺境伯領へとやってきた善治郎とフレア姫。
そこで待っていたのは、ガジール辺境伯家次女と名乗る少女ニルダだった。
アウラからの事前情報では、ガジール辺境伯家の娘はルシンダ一人のはず。警戒感を抱く善治郎。
その数日後に問題が発生する。ナバラ王国使節団の騎士ライムンドが、誤って立ち入り禁止区域に足を踏み入れてしまう。 その一件をきっかけに事はは次第に大きくなっていく。
amazon内容紹介
打算100%と少しの好意で側室候補No.1となったフレアとゼンジロウが急接近する話です。

男尊女卑が当たり前の世界では、女性を対等な人間として認めてくれる男性はいないと諦めつつも、自分が努力して身につけたスキルを素直に認めてくれる人(正当に評価してくれる人)を求めていたフレアの悩みやストレスは容易に想像がつきます。

女王アウラのように絶対的な権力はなく大人としての割り切り(諦め)もできず、北大陸に住んでいる頃からずっと、もがきながら苦しんでいたのでしょう。

そんな状況でトラブル解決のために一緒に行動した男性がフレアのスキルを正当に評価し、対等な目線で話すだけでなく、女性だからという理由で侮っていた敵に謝罪の言葉まで引き出してくれるゼンジロウに惚れない理由はないです。

相手の心の隙間を綺麗に埋めて惚れさせるゼンジロウのテクニックに脱帽です。
これが女性に貢いでもらうためのヒモのテクニック!
 
最近はインスタントラーメンのごとく、すぐに主人公が強くなりヒロインが惚れる作品が多いなか、じっくりストーリーを進めてくれるこの作品は非常に好感がもてます。

それにしてもゼンジロウに惚れた後のフレアの男性的なアプローチ(?)には地味に驚きましたが、非常に良い。アウラ派からフレア派に乗り換え決定です。


北大陸訪問、双王国訪問、第2子出産、第3の側室問題など、まだまだ解決するべき問題が山積みなので次巻以降も非常に楽しみです。

早く8巻出ないかな。