書籍化した小説家になろう(web小説)系作品のレビューblog

小説家になろうやカクヨム経由で書籍化した作品のレビューを書くblogです。主に購入した書籍の中でも気に入った作品を紹介しています。たまに、書籍化していない小説家になろう作品も紹介します。

タグ:アルファポリス


ストーカーに刺され、目覚めるとそこは異世界。ふと自分の身体を見れば、緑色の肌、鋭く尖った黒い爪…俺、どうも小鬼になっちゃったらしい。離乳食は洞窟で捕れる芋虫。そして生後四日目にして初の狩り―とんでもないサバイバルな怪物ライフが始まったが、なにはともあれ、喰えば喰うほど強くなる“吸喰能力”でみるみるうちに進化を遂げた俺は、あっという間に“小鬼の巣窟”のトップに君臨した。
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小説家になろう系で人外転生系では、一番早く書籍化された小説のRe:Monster。発行部数も多いためずっと気になっていたので2巻まとめて買ってみました。

主人公ゴブ郎が綴った日記のような書きかたをしているため周囲との会話表現がなく、周囲の心情などの表現もほとんどありません。
そのためヒロイン達のゴブ郎への好意や仲間同士の恋愛などは唐突感があり、感情移入することは難しく、ストーリーに没頭することができませんでした。

「ライトノベルはキャラクター小説」という見方をするのであればRe:Monsterは異色の作品となるでしょうが、キャラクターの会話を捨ててまでも得られるような何かがあったようには思えませんでした。

また主人公の能力や手に入れる力や仲間の強化はご都合主義的な面が強く、読んでいて納得感や共感といったものが湧き上がってきません。またゴブリン時代からゴブ郎は力がない代わりに賢く生きているため、ハラハラどきどきといった展開もほとんどなく、淡々と読み進めていました。

恐らく、次巻以降は買いません。



ひょんなことから、ハーフエルフの美少女アメリアと出会い、ともにダンジョンにもぐり、モンスター退治をして生計を立てていくことになる―貴族ブランドンの襲撃をからくも撃退したカエデとアメリアは、引き続きダンジョンでモンスターを狩る日々を過ごしていた。そんなある日、カエデは自らの使い魔となる精霊を呼び出すことにした。召喚によって出てきたのは、大地の精霊だという美少女クロエ。彼女は超強力な魔法が使える上に、カエデに熱烈な好意を持っていた。
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微妙に続きが気になって、1巻を読んだ翌日に2巻を購入しました。
今回のメインはなんといっても精霊のクロエです。彼女の魔法の知識により効率のよい魔力の使い方や戦い方を学び、主人公カエデやアメリアの戦闘能力がかなり向上。いつの間にかダンジョンのモンスターが練習台の雑魚に成り下がってました。

また恋愛方面でクロエの登場で進展があり、 3角関係風の険悪な雰囲気が度々出てきます。アメリアとクロエの割り切れない感情など描かれていてハーレムものとしては珍しい展開です。
その他にもクロエとの混浴では卑猥行為が続いたりベッドインしたりと、前巻と作品の雰囲気が変わってて驚きました。

ただクロエを呼ぶきっかけとなるアメリアが不機嫌になった原因を深く考えなかったように、対人関係においての想像力が低く、考えるより先に行動するカエデは健在です。とはいえ全く成長していないわけではなく、節約する癖が身につき金銭感覚は向上しています。

次巻が出るのであれば次の舞台は迷宮ではなさそうなのです。郊外のひきこもり生活が終わりそうなので、次巻からはチーム世間知らずの戦闘力以外のスキルの向上が期待できそうです。

 


異世界に転生した一葉楓は、美少女アメリアと隣国目指して旅に出る。道中、アメリアからこの世界で生きるのに必要な知識や魔法を教えてもらうことになったカエデ。前世で恋人がいなかった彼にとって、それは刺激的な毎日で…!
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アルファポリスは、web版をダイジェスト化する、値段が高い、電子書籍化してくれないといった理由で購入を控えていましたが、ダイジェスト化ではなく全削除されているためずっと気になっていたことと、偶然書店で見かけたのをきっかけに本書を購入してみました。

35歳で死んで神様らしき存在に若返り転生させてもらった結果、これから略奪に向かう傭兵団の馬車っぽいところで目覚めるところから始まります。スタートは地味にハードモードで、序盤はその傭兵団から逃げまわります。

また逃亡先でヒロインのアメリアと出会い迷宮の王国に行くことが決まり、道すがらで魔法を教えてもらいます。アメリアの飼っている毒舌(思ったことをそのまま言ってしまう)精霊猫のリリーに翻弄されながらも主人公カエデは魔法を覚えていき、迷宮の王国に到着するまでに戦う準備が整います。

移動と魔法の修行で書籍の2/3を使っているので、帯の煽り文句にある「モンスターを狩りまくる」という話がメインになるのは、次巻以降になりそうです。( 移動と修行がメインなのでストーリーの起伏はあまりありません。)

またカエデは力がない上に若干頭が悪いので、そこでイラッとする人も多いかと思います。アメリアも森のなかでずっと生活していたため人を疑うことがなく、ダブルで頭が悪く見える作品は珍しいです。

それでも設定が好きだったり、この状態から徐々に成長していく姿が描かれる楽しみを期待しているので次巻以降もしばらくは購入してみようかと思います。ただ、人気がなさそうなので続きが出るか不安ではあります。。(2巻まで出てるけど3巻以降出るのかな・・・)


 

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