ストーカーに刺され、目覚めるとそこは異世界。ふと自分の身体を見れば、緑色の肌、鋭く尖った黒い爪…俺、どうも小鬼になっちゃったらしい。離乳食は洞窟で捕れる芋虫。そして生後四日目にして初の狩り―とんでもないサバイバルな怪物ライフが始まったが、なにはともあれ、喰えば喰うほど強くなる“吸喰能力”でみるみるうちに進化を遂げた俺は、あっという間に“小鬼の巣窟”のトップに君臨した。
amazon内容紹介
小説家になろう系で人外転生系では、一番早く書籍化された小説のRe:Monster。発行部数も多いためずっと気になっていたので2巻まとめて買ってみました。
主人公ゴブ郎が綴った日記のような書きかたをしているため周囲との会話表現がなく、周囲の心情などの表現もほとんどありません。
そのためヒロイン達のゴブ郎への好意や仲間同士の恋愛などは唐突感があり、感情移入することは難しく、ストーリーに没頭することができませんでした。
「ライトノベルはキャラクター小説」という見方をするのであればRe:Monsterは異色の作品となるでしょうが、キャラクターの会話を捨ててまでも得られるような何かがあったようには思えませんでした。
また主人公の能力や手に入れる力や仲間の強化はご都合主義的な面が強く、読んでいて納得感や共感といったものが湧き上がってきません。またゴブリン時代からゴブ郎は力がない代わりに賢く生きているため、ハラハラどきどきといった展開もほとんどなく、淡々と読み進めていました。
恐らく、次巻以降は買いません。